【名古屋終了まであと12日】ポール・スミス展が想像以上だった:HELLO MY NAME IS PAUL SMITH
ポールスミスファンのSmith♪です。
今は名古屋で開催されているポールスミス展「HELLO MY NAME IS PAUL SMITH」ですが、僕は東京の上野の森美術館で開催されていた時にいきました。
しかも最終日!
そしたら色んなことが想像以上だったので、お話します。
▲壁の文字もさすがポールスミスという感じで、普通じゃありません。横の壁から天井に向かって文字がはみ出すようになっています。
想像以上だったその1:人多すぎ。
まず僕がビビったのは、人があまりにも多かったってこと。入り口には常に30人ほどが並んでいて、中の人が見終わるのを待っているような状態。
しかも、若者だけではなく、あまりファッションに興味がなさそうなおじさんまでいました。(服装を見た感じ)
▲こちらは東京会場最終日のポールスミス展の売店。人で埋め尽くされています。
最終日っていうのもあったかもしれないですが、日本にはこんなにもポールスミスファンの人がいるのだなと。
いつも路面店や、百貨店に入っているショップに行ってもそこまで混むんでいることは無いので、ポールスミス=混んでる
っていうのが驚きでした。
上野の森美術館も、あまりの来場者の多さに、夜6時までの開館時間を、土日に限り夜8時までに伸ばすという異例の対応。
世界的に有名なブランドだけど、やっぱりファッションが好きな人しか興味ない範囲というか、そんなに多くの人が集まるイメージはなかったのですが、当日の人の多さはやばかったです。
中に入っても、おしくらまんじゅうをしながら見るような状態で(これが最終日のパワーなのか?)、もう少し空いてる時にきたかったな〜と思いました。(そもそも空いてる時があったのかはわからない)
また、
普段は周りにそこまでポールスミス好きの人っていないんですが、ここに来ている人がみんなポールスミスが好きなのだと思うと、なんだか嬉しかったですね。
若い女の子が、ディズニーランドに来るようなテンションで写真を撮ったりしていたのがなんだか不思議な感じでした。(この感覚わかる人いる?)
▲こちらはイギリス本社のデザインスタジオ。世界に発信される独特のデザインはすべてここから生まれているそう。パソコンはApple社製。様々な糸や生地が所狭しと並んでいました。
想像以上だったその2:無料プレゼントがあった
次に想像以上だったのは、無料プレゼント。
なんと入場口で、来場者全員にピンクのイヤホンが手渡されました。
普通こんなプレゼントがもらえる展覧会ってあります?
先着何名様っていうのはあると思うんですが、来場者全員に、オリジナルデザインのイヤホンっていうのはポールさん、さすがという感じです。
片耳ずつそれぞれ「HELLO」と「GOODBYE」の文字が。色は今回の展覧会のテーマカラーの「ピンク」▼
想像以上だったその3:写真撮影は全ての場所で可能
入口のゲートを入るとすぐに聞こえてきたのが、
「本展示会は、全て写真撮影が可能となっております」
という言葉。
ポールさんの配慮で、1階〜2階まで全ての場所で写真を撮影することができました。
▲これは壁一面に貼り付けられたボタン。カラフルで独特の良さを感じられました。
▲こちらはニュー・マルチストライプのヴィンテージミニ。最近リニューアルした太めのマルチストライプがオシャレでした。
「ちょっとみんな写真撮ることばっかに夢中になっててあんまり展示品見てないんじゃないの?」
とツッコミたくなることはありましたが、こういった展覧会で全ての場所で写真撮影がオッケーというのは珍しいですよね。
ポールさんの、自由さ、気楽さがここにも現れていました。
余談ですが、ポールさんはパリやロンドンでの自分のコレクションのショーを行う時、
「リラックスして」
ということをいつもモデルやスタッフに言っています。
またこの話は別の記事で書こうと思いますが、そんなポールさんの精神が今回のポールスミス展にも入ってるな〜と感じましたね。
僕がずっとポールスミスのファンでい続ける大きな理由の1つです。
想像以上だったその4:北朝鮮の写真があった!
入ってすぐにあるアートウォールゾーンでは、色々な写真やアートが壁一面に飾られていました。
その様子は圧巻。
そこで僕は「1枚の写真」に目がいきました。残念ながらあまりに混んでいたので写真が撮れなかったのですが、こんな感じの写真でした▼
金正恩氏が大勢の国の幹部を連れて歩いているというもの。
僕はこの写真を見た時、ポールさんは、世界的に嫌われている北朝鮮や金正恩氏に対しても、否定的な考えを持たず、愛情を持っているのだ。
と感じました。(本当はどうかはわからないけどね)
このポールさんの枠にとらわれない発想に僕はただただ驚きでした。
また、ポールさんといえば、僕は「愛の人」というイメージが強いです。東日本大震災の直後に、多くの外国人が日本から逃げる中、ポールさんは周りの反対を押し切って来日した。
というのは有名な話ですよね。
僕はこの写真を見た時、
「ポールスミスという人は、地球に住む全人類を暖かい心で愛しているのか。」
ということを思いました。
想像以上だったその5:妻、ポーリーンに捧げる言葉
このポールスミス展は、妻ポーリーンに捧げられたものでもあります。
ポールスミス1号展と題されたわずか 3m×3m の部屋の中に、妻ポーリーンに向けられたメッセージがありました。▼
ポーリーンヘ捧ぐ
彼女なしでは今日の成功はありえなかったでしょう
こんな内容が書かれていました。
奥さんはポールスミスの初期(1970〜1985年頃)はポールさんと一緒に仕事をしていましたが、現在は全く表舞台に出ていません。
そんなポーリーンとポールさんは現在も仲が良いんだなということがわかります。
奥さんに対してここまで感謝と愛の気持ちを持って生きているポールさんは本当に素敵。
想像以上だったその6:圧巻の過去のコレクションたち
上野のポールスミス展は1階〜2階の構成になっていて、最後は今までのコレクションが大量に飾ってありました。▼
僕はポールスミスを本格的に好きになったのが2013年頃からなので、そこまでの懐かしいコレクションを発見しては、
「あ、これは2014SSだ。このコレクションカッコよかったよな〜〜」
なんて思っていたのですが、展覧会には、おそらく2000年代よりも前のものも展示してあり、相当な数の過去のコレクションも見れました。
どれも個性的で、それでいて全体を見ると、ポールスミスらしい品の良さ、ブリティッシュさが必ずある。そういった印象を受けました。
想像以上だったその7:最後までポールスミス!
1周回って「さて帰るか」と上野の森美術館を出ようとしたら、出口にこんなものが▼
今年2016SSの服のマネキンに、列を整理する時に使うやつ(名前わかる人いますか?笑)にぐるぐる巻きにされていました。
ふと気を抜いたところにいきなりこのマネキンが現れたので思わず「ポールさんらしいなw」と思って面白くて軽く吹き出しちゃいました。
最後までユーモアを忘れないポールさん。
ポール・スミス展「HELLO MY NAME IS PAUL SMITH」。本当にお見事!!!素晴らしい展覧会でした。
終わりに
現在、ポールスミス展「HELLO MY NAME IS PAUL SMITH」は東京会場から場所を移し、名古屋で開催されています。
この記事を更新したのが10月4日、展覧会は10月16日までなので、あと12日、2週間弱で終了です。
また、京都→東京→名古屋と全国3会場の締めくくりなので、今回を逃したら、おそらく日本でポールスミス展が開かれる機会はしばらくまずないと言っていいでしょう。
なので、少しでも興味がある方は行ってみてください。絶対に「行って良かった」となるはず。
ポールスミス展の詳細▼